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いずれも、優れた戦略家だったが、策略家のイメージはそれほどない。
三国志で、「策略家」のイメージが強いのは、賈詡、董昭、鍾会、周魴、逢紀、李孚(りふ)、笮融(さくゆう)。この辺り。
史実の劉備はちょっと異なり、度量と人徳に優れていたが、切れるときは普通に切れる。人間性が豊かな人物。
正史において、人格者といえば、荀彧、華歆、王朗、羊祜、顧雍、許靖、劉虞など。
目に付いたのは、劉備の養子・劉封の描写。殊更に未熟さを強調し、ストーリーに彩りを加えている。しかし、貶めているとも言える。
もう一つ気付いたのは、陳珪が韓暹(かんせん)・楊奉を説得するくだり。
演義では、陳珪ではなく、子の陳登が説得を行っている。吉川では、あえて老齢の陳珪に変更。味わいのあるシーンに仕上げている。
劉焉、劉瑁、張魯の母、韓暹、胡才、匈奴の劉豹、笮融。
この並びを見るだけで、他の三国志作品と一味違うことが分かる。
どちらも「正史準拠」というイメージがあるが、実際は、正史を元ネタにした独自の世界。創作性がかなり強い。
ただ、従来の三国志小説・漫画は、演義準拠のものが中心だった。(例外として秘本三国志。)その点、斬新だったと言える。
なお、北方三国志は淡泊、蒼天航路は大仰という特徴がある。
「白浪」の元ネタは、三国志のあの「白波黄巾賊」らしい。韓暹とか楊奉とか。
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全般4
策略家
三国志の参謀といえば、まず、荀彧、郭嘉、諸葛亮などが思い浮かぶ。いずれも、優れた戦略家だったが、策略家のイメージはそれほどない。
三国志で、「策略家」のイメージが強いのは、賈詡、董昭、鍾会、周魴、逢紀、李孚(りふ)、笮融(さくゆう)。この辺り。
人格者
演義で人格者といえば、まず劉備。史実の劉備はちょっと異なり、度量と人徳に優れていたが、切れるときは普通に切れる。人間性が豊かな人物。
正史において、人格者といえば、荀彧、華歆、王朗、羊祜、顧雍、許靖、劉虞など。
吉川三国志
吉川英治の「三国志」は、三国志演義を元とするが、独自性が結構ある。目に付いたのは、劉備の養子・劉封の描写。殊更に未熟さを強調し、ストーリーに彩りを加えている。しかし、貶めているとも言える。
もう一つ気付いたのは、陳珪が韓暹(かんせん)・楊奉を説得するくだり。
演義では、陳珪ではなく、子の陳登が説得を行っている。吉川では、あえて老齢の陳珪に変更。味わいのあるシーンに仕上げている。
秘本三国志
陳舜臣の「秘本三国志」で、スポットが当たる人物。劉焉、劉瑁、張魯の母、韓暹、胡才、匈奴の劉豹、笮融。
この並びを見るだけで、他の三国志作品と一味違うことが分かる。
北方と蒼天
北方三国志と蒼天航路は、時々セットで頭に浮かぶ。どちらも「正史準拠」というイメージがあるが、実際は、正史を元ネタにした独自の世界。創作性がかなり強い。
ただ、従来の三国志小説・漫画は、演義準拠のものが中心だった。(例外として秘本三国志。)その点、斬新だったと言える。
なお、北方三国志は淡泊、蒼天航路は大仰という特徴がある。
白浪五人男
歌舞伎の演目の「白浪五人男」。盗賊5人の物語。「問われて名乗るもおこがましいが」で有名なアレ。「白浪」の元ネタは、三国志のあの「白波黄巾賊」らしい。韓暹とか楊奉とか。