トップページ>三国志総合事典(正史)>人物事典-魏晋>
ソウシン シタン
魏の将。曹操の養子となり、後に武臣として活躍。劉備の侵攻を防ぎ、呉征伐でも活躍する。また、諸葛亮の第二次北伐時、その行動を予測し、計画を阻止する。
・あるとき狩りを行い、虎に追われる。振り向き様、これを射殺する。曹操から称賛され、虎豹騎を任せられる。(虎豹騎は、曹操直属の騎馬部隊。)
・霊丘県(中山郡)の反乱者を討伐し、一帯を平定する。(中山郡は冀州。)
・下弁県に進軍し、劉備の別働隊を破る。(下弁は、雍州武都郡の県。)
・夏侯淵死後、陽平(漢中郡)に進軍。(陽平は県名ではなく、土地名。)徐晃を指揮し、蜀将高詳を破る。
・曹丕の南征に従う。夏侯尚と共に進軍。呉の軍営を陥落させ、江陵城(守将朱然)を包囲する。しかし、落とすことはできず。(朱然は、後期の呉の重鎮。恐らく、曹真と同等の名将。)
・西方で異民族が蜂起。曹真は大軍を任され、諸軍を統率。異民族たちを討伐し、一通り平定する。
・あるとき、曹丕が宴を開く。曹真の体格は肥えており、呉質がこれをからかう。曹洪と王忠も便乗。曹真は機嫌を損ね、呉質に対し剣を抜く。呉質も負けずに剣を抜く。仲裁者が入り、ようやく場が収まる。(小説のようなシーンだが、正史(の註釈)に記される。)
・一族の曹遵、同郷の朱讃が若死にする。曹真は悲しみ、自分の領地を遺族に分け与える。
・諸葛亮の北伐と対する。陳倉県に来ると予測し、事前に郝昭(かくしょう)を遣わし、防備をしっかり固めさせる。(陳倉は、雍州右扶風郡の県。)予測通り、諸葛亮は陳倉に到来。やがて、兵糧が尽きて撤退する。(「三国志演義」では、これは司馬懿の手柄にされている。史実の曹真は、対北伐の殊勲者。)
・蜀への侵攻を計画。成固県(漢中郡)に進出し、諸葛亮と対峙する。戦況の優劣は、特に記されない。やがて、予想外の長雨が起こり、遠征の曹真は輸送が破綻。撤退を余儀なくされる。
・常に将兵と苦労を共にする。恩賞を与える際、軍中に十分な資産がないときは、自分の財産から分け与える。将兵は皆、曹真に心服する。(曹真は皇族だが、元孤児。傲慢なところがなかった。)
・陳寿は曹氏一族の功臣をまとめて評する。「一族として重んじられ、主君を補佐して功労があった。」
曹叡 司馬懿 陳羣 曹休
トップページ>三国志総合事典(正史)>人物事典-魏晋>
ソウシン シタン
曹真 子丹
~堅実で優秀な司令官~
魏の将。曹操の養子となり、後に武臣として活躍。劉備の侵攻を防ぎ、呉征伐でも活躍する。また、諸葛亮の第二次北伐時、その行動を予測し、計画を阻止する。
曹操の時代
・出身地は不明。元の姓は秦。孤児となり、曹操に養育され、曹丕と共に育つ。(異色の経歴。)
・あるとき狩りを行い、虎に追われる。振り向き様、これを射殺する。曹操から称賛され、虎豹騎を任せられる。(虎豹騎は、曹操直属の騎馬部隊。)
・霊丘県(中山郡)の反乱者を討伐し、一帯を平定する。(中山郡は冀州。)
・下弁県に進軍し、劉備の別働隊を破る。(下弁は、雍州武都郡の県。)
・夏侯淵死後、陽平(漢中郡)に進軍。(陽平は県名ではなく、土地名。)徐晃を指揮し、蜀将高詳を破る。
曹丕の時代
・酒泉郡(涼州の西部)で張進が反乱。曹真は部将費耀を遣わし、これを破る。
・曹丕の南征に従う。夏侯尚と共に進軍。呉の軍営を陥落させ、江陵城(守将朱然)を包囲する。しかし、落とすことはできず。(朱然は、後期の呉の重鎮。恐らく、曹真と同等の名将。)
・西方で異民族が蜂起。曹真は大軍を任され、諸軍を統率。異民族たちを討伐し、一通り平定する。
・あるとき、曹丕が宴を開く。曹真の体格は肥えており、呉質がこれをからかう。曹洪と王忠も便乗。曹真は機嫌を損ね、呉質に対し剣を抜く。呉質も負けずに剣を抜く。仲裁者が入り、ようやく場が収まる。(小説のようなシーンだが、正史(の註釈)に記される。)
曹叡の時代
・曹叡が即位する。曹真は、陳羣、曹休、司馬懿と共に府を開く。大将軍、続いて大司馬となる。
・一族の曹遵、同郷の朱讃が若死にする。曹真は悲しみ、自分の領地を遺族に分け与える。
・諸葛亮の北伐と対する。陳倉県に来ると予測し、事前に郝昭(かくしょう)を遣わし、防備をしっかり固めさせる。(陳倉は、雍州右扶風郡の県。)予測通り、諸葛亮は陳倉に到来。やがて、兵糧が尽きて撤退する。(「三国志演義」では、これは司馬懿の手柄にされている。史実の曹真は、対北伐の殊勲者。)
・蜀への侵攻を計画。成固県(漢中郡)に進出し、諸葛亮と対峙する。戦況の優劣は、特に記されない。やがて、予想外の長雨が起こり、遠征の曹真は輸送が破綻。撤退を余儀なくされる。
・常に将兵と苦労を共にする。恩賞を与える際、軍中に十分な資産がないときは、自分の財産から分け与える。将兵は皆、曹真に心服する。(曹真は皇族だが、元孤児。傲慢なところがなかった。)
・陳寿は曹氏一族の功臣をまとめて評する。「一族として重んじられ、主君を補佐して功労があった。」