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コーエー10~13


三國志10
  <評価>78点

 2004年制作。全武将プレイ。基本はまず、都市の各施設を訪れる。(メイン画面で、施設名をクリック。)そして、「見聞」コマンドにより、その施設にいる人物を発見。これと対面し、親密度を高める。このゲームでは、人脈が重要な鍵。また、施設内は3Dで表現され、映画的な雰囲気がある。(一方、都市間を移動するには、2Dのフィールド上(の道)を歩く。)

 また、依頼イベントがあり、RPG、もしくはAVG(アドベンチャーゲーム)を思わせる。更に、三國志8と同様、放浪軍を結成できる。あと、三國志1の名曲の一部が、アレンジされて再登場。

 それぞれの都市では、有力者の支持が重要。歴史シミュレーションとして、かなりリアルな作りになっている。
 また、出会う人物相手に「舌戦」を行うことができる。「道理」「利害」「情義」などのカード(数字付き)を使用。「知力」が高い者ほど、強力なカードを有している。


 シリーズ中、かなりの異色作であり、独特の味わいがある。プレイヤは政治活動家の気分を堪能でき、3Dが雰囲気を盛り立てる。発生イベントも凝っており、プレイヤはそれに対しどう行動するか、判断力を要求される。
 一方、戦争では、戦術画面に切り替わる(野戦、攻城戦別々)。しかし「戦役」コマンドを使えば、戦略画面(通常画面)で簡略に行われる(細部はコンピュータ任せ)。
 完成度、ゲームバランスは、必ずしも万全ではないが。コーエー三國志の、一つの到達点ではある。次回作から、また傾向が変わる。



三國志11
  <評価>78点

 2006年制作。君主プレイのみ。戦略画面、戦術画面が一体化。画面のスクロールにより、遠くの地域が見える。これらは、三國志9と同様。

 9とは異なり、マップ上にマスが表示。一マスに付き、一つの施設を建てられる。(但し制限があり、城の近くの一定域のみ。)いわゆる箱庭方式。
 建てられる施設は、「市場」「造幣(造幣所)」「農場」「工房」「兵舎」など。更に、敵の攻撃を防ぐための、軍事施設も建てられる。各施設にはレベルがあり、合併によって上げられる。(互いに隣接する施設のみ。また、組み合わせによっては、合併不可能。)
 あと、9とは異なり、随時に戦術系のコマンドを行える。(9では10日ごと。)

 また、前作に引き続き、「舌戦」がある。カードは「話術」(数種類ある)、更に「道理」「故事」「時節」(三つそれぞれ、数字付き)など。ルールも前作と異なる(運の要素が減っている)。

 なお、本作は当初、バグが多かった。しかし、後に修正された。現在、「三國志11withパワーアップキット」を購入すれば、バグは初めからない。9に匹敵する秀作。



三國志12
  <評価>75点

 2012年制作。君主プレイのみ。比較的オーソドックスな作品。斬新さはやや欠けるが、偏りもあまりない。
 前作と異なり、一枚マップ方式ではなく、戦略画面、戦術画面は別。また、内政は前作同様、施設の建設をもって行う。但し、前作とは異なり、城邑内の空白地に建てる。更に、各施設には、担当武将を割り当てる。また、「増築」コマンドにより、施設のレベルを上げる。

 基本的にシンプルだが、計画次第で色々変わる。どういう都市にするか、地図と照らしながら、よく考える必要がある。(具体的には、その都市の特徴や、他都市との位置関係を把握。その上で、軍備を強化するか、農業を重視するか、あるいは商業に力を入れるかなどを思案。)


 他に特徴として、策略の数が多く、近作の中では演義色が強い。カードゲームの要素も織り交ぜる。(なお、舌戦はなくなった。)また、登場人物は減ったが、人物絵が充実している。(顔だけでなく、全身が描かれる。)

 戦場は過去作より少し広く、地形も入り組んでいる。かなり作戦の立て甲斐がある。また、ターン制を廃止。諸部隊がリアルタイムで動き、過去作にない面白さがある。(なお、野戦、攻城戦一体。)
 新しい作品だけあって、操作性、グラフィックがいい。また、基本的に華美さが目立つが、内容的にも、それなりのものはあるだろう。(大作というほどではないが。)


三國志13
  <評価>78点

 2016年発売。全武将プレイ。リアルタイム制。
 基本画面は、メイン、都市、政庁の三つ。メイン画面は、各都市と、都市間の経路から成る。
 政庁画面で任務が決められ、都市画面で実行。これが基本の流れ。都市には、「市場」「農地」「学舎」「兵舎」という施設がある。

 また、都市画面では、面識のある人物を訪問可能。(面識者を増やすには、「宴会」コマンドが便利。)訪問後、「談話」や「贈与」により親近感を上げたり、「登用」により(在野や敵勢力の人物を)自勢力に誘ったりできる。
 親近感が上がり、特定のイベントをこなすと、「絆」が発生。内政、軍事行動などの際、付加効果を期待できる。また、相手がいい特技を持っていれば、これを伝授してもらうとよい。(特技の種類は、商業、農業、人徳、攻城など多数。)

 また、任務の他に、「使命」を決定できる。(勢力、軍団、都市ごと。)達成されると、君主や重臣は実績値を得られる。(人物同士の関係に影響。)

 一方、対外に絶えず気を配る必要がある。時間の経過と共に、(メイン画面を)諸勢力の軍が動く。
 戦争は自動戦闘、采配戦闘がある。後者は画面が切り替わり、プレイヤが細かい指示を出す。(各部隊は、円状の駒で表現。)


 本作は、総じて、凝ったシミュレーションという感じ。上に述べた以外にも、様々な要素が盛り込まれ、豊富な世界観が存在する。(舌戦も復活。)簡略さはやや欠けるが、段々と没頭できるだろう。(また、人物絵などが重厚で、中国ドラマの雰囲気がある。)
 ゲームバランスに関しては、改良の余地がありそうだが、ともかく多様な遊び方ができる。正統派の君主プレイをするか、意外な人物を主人公にするか。後者の場合、絆関係に重点を置くプレイもありだろう。(本作には「人物相関図」というのがあり、これ自体面白い。)






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