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映像作品

 三国志の映像作品を紹介。

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「人形劇三国志」(NHK)
 「三国志演義」を原作とする。82年~84年放映。(自分は再放送で鑑賞。)三国志の映像作品の中で、屈指の名作。

 劉備は人格者、関羽はひたすら義人、張飛は単純な好漢。史実とはちょっと違うが、人々が望む一つの理想形。
 一方、曹操は冷徹だが、時に豊かに感情を表す。主人公の宿敵だが、悪逆非道な訳でもない。これらも、演義のイメージ通り。
 劉備の声は谷隼人。曹操は岡本信人、孔明は森本レオ。また、石橋蓮司、せんだみつおなども出演。

 他に、一般庶民・一般兵士である「紳々(シンシン)」と「竜々(ロンロン)」が登場する。(島田紳助、松本竜介がそれぞれ声を当てる。)関西弁を喋り、咄嗟の口八丁を得意とする。作中での役割は狂言回し。同時に時代の目撃者でもある。
 また、物語の要所要所で、紳助竜介による実況・解説のコーナーが入る。




「三国演義」(中国ドラマ)
 演義のストーリーを忠実に再現。90年代の作品。日本でもNHK(BS2)で放映された。
 登場人物は概ね、原作のイメージに沿う。取り分け、劉備、関羽、張飛、孔明。更に、呂布。総じて、味のある役者が多い。
 また、曹操はやや穏健に見える。原作に比べ、悪役っぽさはさほどない。

 かなりの長編で、全編見るのは時間がかかる。興味のある箇所のみ、拾い見するのもあり。演義のどの話も、偏りなく映像化されている。また、原作を改変しない範囲で、独自のシーンを随所に入れる。
 本作は、演義の実写版として、最も正統派の作品と言える。  




「Three Kingdoms」(中国ドラマ)
 原作は「三国志演義」。近年の作品。日本でもかなり話題になった。独自のシーン、展開が多く、台詞も凝っている。

 登場人物も、それぞれ個性が際立つ。曹操は切れ者、豪放磊落、悪辣、裏表あり。その一方で、大きな志を持つ。色んな性質を同時に有し、強烈な人物像となっている。一方、劉備は冷静な人格者。そして、内に強い意志を備える。基本的に、従来のイメージ通り。

 また、袁術はこの作品では、結構大らかな雰囲気がある。野心は強いが、ある程度真っ当な性格に見える。(なお、袁術の参謀は、名前が不明。楊大将、閻象のいずれかと思われる。)
 また、呂布は、単純な豪傑として登場。陳登(曹操の回し者)の偽りの忠義を信じる。

 他に、荀彧、孔明が印象に残る。前者は賢明、後者は怜悧。また、両者とも、かなり人間味がある。




「曹操」(中国ドラマ)
 正史準拠。2013年放映。
 最初に、後漢後期の世相が描かれる。また、曹操、袁紹、袁術の青年時代に、多くのスポットを当てる。

 本作の曹操は、偏りのない人格。理と情のバランスが取れ、遊び心も備えている。役者の風貌は三田村邦彦に似る。一方、袁紹役の人は竹内力っぽい。

 また、時々、袁紹、袁術の喧嘩シーンがある。落ち着き、貫録のある袁紹。その袁紹に、何かと突っかかる袁術。そこにしばしば曹操が絡む。この三者の性質は、ほぼイメージ通りだった。


 なお、「曹操」という題名の中国ドラマは、もう一つある。1997年放映。こちらの作品は、曹操と家臣の関わりに重点が置かれ、落ち着いた雰囲気がある。




「横山光輝 三国志」(テレビ東京)
 横山光輝の漫画「三国志」をアニメ化。91年~92年放映。かなりしっかり作ってあり、展開のリズムもいい。人形劇三国志と並ぶ名作。
 主役は勿論、劉備、関羽、張飛の三人。また、原作以上に、張飛が生き生きしている。粗暴だが、竹を割ったような好漢。(史実の人物像とはちょっと違う。)

 また、原作では、官渡戦が省略されている。アニメ版では、一通り描いており、袁紹の頭の固さを強調。許攸とのやり取りが印象に残る。
 一方、原作は蜀滅亡まで描くが、本作は赤壁戦まで。




「三国志」(東映。アニメ映画)
 全3作。「三国志演義」原作。90年代の作品。
 内容は正統派で、偏りがない。基本的にシリアス。また、細部にはオリジナルが織り込まれ、豊かな世界が描かれる。
 第一部は「英雄たちの夜明け」、第二部は「長江燃ゆ!」、完結編は「遙かなる大地」。
 
 劉備と曹操が軸。終盤は孔明が主役で、五丈原の戦いまで描く。
 劉備の声優はあおい輝彦。曹操の声優は渡哲也。(途中、病気により、渡瀬恒彦が代役。)




「三国志」「三国志2 天翔ける英雄たち」(日本テレビ)
 1、2いずれも単発作品。原作は横山三国志。実質は別の作品。
 1は85年放映で、長坂の戦い~赤壁の戦い。2は86年放映で、劉備の蜀時代までを描く。(夷陵戦はない。)放映時間は、各々2時間。

 基本的に、少年向けの戦記ファンタジー。あちこち原作と異なる。
 主人公は劉備で、真っ直ぐな性格。曹操は金髪で、異民族の血が混じる。(単純な悪役ではない。)劉備、曹操は作中で何度も一騎討ち。(あと、于禁(曹操の将軍)が女設定で、曹操に忠誠を誓っている。)
 総じて、情緒的な作品で、完成度は高い。




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