後漢と三国三国志のゲームまとめ

ナムコ三国志

 ナムコの「三国志」シリーズは、小説「三国志演義」を原作とする。

 第一作は「三国志 中原の覇者」、第二作は「三国志2 覇王の大陸」。いずれも、ファミコンソフトとして発売された。
 「覇王の大陸」は、後にPSに移植。「ナムコアンソロジー1」というソフトに収録された。
 その後、PSPから、「中原の覇者 ―三国将星伝―」が発売。  



「三国志 中原の覇者」
  <評価>65点

 88年発売。ファミコン。
 ゲームシステムがしっかりしており、良作の部類と言える。

 基本コマンドは、月ごと、各城に対して行う。また、君主ごと「命令書の数」が決められており、月に実行できるコマンド数は、命令書の数と同じ。
 また、命令書の数は、保有する城の数に比例し、「難易度」に反比例する。一つの城に対し、複数の命令書を発行できる。どの城を強化するかが、思案のしどころとなる。
 財政は、全て「金(きん)」。兵糧という要素はない。また、税収は4月、10月の二度。


 ゲームの進め方は、まず、配下の諸城を強化。「国造り」コマンドが重要。土地、産業、町の三つに対し、開発を行える。
 土地の開発を行うと、10月の税収が上がる。産業の開発を行うと、4月の税収が上がる。また、町の開発は人口を増やし、結果として4月、10月双方の税収が上がる。

 また、「倉」というコマンドがある。武将・民への施し、味方の都市への輸送、及び他国への贈り物を行う。
 更に、「情報」というコマンドがある。金(きん)、宝、武将を発見可能。宝は質屋で売ったり、他国への贈り物にできる。
 他には、「徴兵」、「武将の移動」などのコマンドがある。


 武将のパラメータは、「体力」「知力」「武力」「人徳」「忠誠」の五つ。「体力」は戦闘や一騎打ちで減り、0になると死亡する。「人徳」は、情報コマンドの成果や、篭絡の成功率に影響。(なお、情報コマンドでは、「知力」が一番重要。)

 武将データは、コーエーの三國志1に比べ、違和感は少なめ。
 但し、一部、コーエー版を参考にした形跡もある。例えば、「チョウウン」の知力が高い(85)。また、「ソウジン」、「ソウコウ」、「リテン」、「ガクシン」が凡将の数値。
 一方、「カクト」はコーエー版と異なり、ちゃんと知力型になっている。また、「コウラン」の武力も、コーエー版と異なり高い(75)。


 敵国に攻め込むと、戦場画面に移行。各ユニットを動かす。
 計略コマンドが豊富。火計、陥穽(かんせい)、虚兵、篭絡などがある。
 また、敵ユニットに攻撃を仕掛けると、戦闘画面に移行する。あらかじめ、陣形を選択。加えて、兵に種類(歩兵、騎兵、弓兵)があり、各々数を決めておく。




「三国志2 覇王の大陸」
  <評価>70点

 92年発売。ファミコン。前作をそのまま進化させた感じ。
 まず、戦略時のコマンドとして、「策略」が登場した。(前作では、戦場における「計略」のみ。)例えば、「離間」では、敵武将の忠誠を下げられる。
 また、戦場での計略も、前作より効果が大きく、知力の重要度が増した。

 また、レベル、兵糧、店といった要素が登場。店では、様々な武器、防具を購入できる。一騎打ちに影響。

 あと、武将の数がだいぶ増え、主要人物は網羅。数値も概ね修正。例えば、曹仁、李典は、だいぶ強化されている。(一方、趙雲の知力は高いまま。1上がっている。)




「中原の覇者 ―三国将星伝―」
  <評価>75点

 2006年発売。PSP。
 題名の「中原の覇者」は、第一作の副題だが、当作品は基本的に新作。

 本作では、コマンドは武将ごとに行われる。(過去作では、命令書の数で制約。)
 また、第二作同様、レベル、兵糧、武器・防具という要素あり。加えて、様々なアイテムが登場した(RPG的)。
 兵の種類も多く、象兵、南蛮兵などもある。

 更に、様々なイベントが発生。豊かな世界が展開される。




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