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天地を喰らう

 原作は本宮ひろしの漫画。カプコンがゲーム化。
 まず、アーケードゲーム版がある。(ゲームセンターのゲーム。)ジャンルはアクション。「天地を喰らう」と「天地を喰らう2 赤壁の戦い」の二作がある。

 また、RPGとしてファミコン化。「天地を喰らう」と「天地を喰らう2 諸葛孔明伝」の二作。
 更に、ゲームボーイ版もある。これは、前半はRPGで、3人パーティ。後半はシミュレーション。
 他にも、スーパーファミコンから、「天地を喰らう 三国志群雄伝」が発売。これは終始シミュレーション。

 あと、「天地を喰らう 魔界三国志」なるソフトがあるらしい。80年代のパソコンゲーム。(入手困難。)カプコンではなく、ウィンキーソフト制作。アクションRPGらしい。


 以下では、ファミコン版(二作)、スーパーファミコン版を紹介。



「天地を喰らう」「天地を喰らう2 諸葛孔明伝」







概括
 基本的に、「ドラゴンクエスト」シリーズに似る。2Dのフィールドを移動し、敵軍を倒しながら、あちこちの都市を訪れる。
 1、2共に、劉備陣営が主役。一作目では5人パーティ、二作目は4人。

 HPの代わりに兵士数。魔法の代わりに策略。(策略は、火系、水系、落石系、回復系など色々ある。)かなり斬新なRPG。
 また、都市では、武器、防具、道具を売買できる。宿屋もある。


原作との異同
 キャラのデザインは、ある程度原作に沿う。しかし、ストーリーは原作と異なる。
 まず、原作には、伝奇要素が存在する。当ゲームでは、特にない。また、原作は董卓討伐までだが、当ゲームは、天下平定まで。基本的に、「三国志演義」のRPG化と言ってよい。

 なお、第一作は黄巾賊討伐から。ゲームが進むと、劉備は陶謙から徐州を譲られ、以後パーティから外れる。
 第二作では、劉備は初め曹操の傘下。まず、袁術討伐の任に当たる。赤壁の頃、劉備はパーティから外れ、孔明が主人公格となる。


能力データ
 武将能力は、1、2共、「知力」と「武力」がメイン。数値は、~255。
 また、明らかに、光栄の三國志1を参考にしている。例えば、1、2共、郭図は知力より武力が高い。

 なお、印象にあるのは、2の関索の武力。関羽より高い数値。(恐らく、「花関索伝」に沿った設定。この物語の中では、関索は関羽より強いらしい。)因みに、1には関索は登場しない。


1と2の比較
 2の方が、「三国志演義」に沿ったストーリーになっている。ゲームバランスも絶妙で、完成度はかなり高い。雰囲気も爽快。
 一方、1のストーリーには、結構独自性が含まれる。個性の強い作品。(2も所々、意外な展開はある。)
 また、2は、BGMが名曲揃い。1も、曲調に独特の味がある。

 あと、2には、蒋琬(しょうえん)が登場する。これは、少し意外だった。(名政治家なのだが、演義ではさほど目立たない。)この蒋琬も、パーティに加えることができる。




「天地を喰らう 三国志群雄伝」






 そこそこの良作。簡略さに重点があり、無駄はなるべく省かれる。よくできた感じのゲーム。

 内政は、「民政」「財政」「兵糧」の三つ。例えば、「兵糧」コマンドを使うと、農事を重視。収穫が増える。
 人事においては、官職という要素がある。(丞相、大将軍、司徒、尚書令など重要ポストは網羅。)また、部下から意見を聞ける。

 武将能力は、「武勇」「兵法」「国政」「謀略」の4つ。数値は0~15。また、「特技」と「性格」が設定されている。


 メインの地図は城単位で、各城が経路で結ばれている。グラフィックが結構いい。(SFCのゲームらしく、優雅な感じ。)

 また、敵国に攻め込むと、戦場の画面に切り替わる。敵部隊と衝突すると、局地戦に移行し、一騎討ちもある。このシステムは、ナムコの三国志と同様。




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